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ミュージカル俳優キム·ジュンス&チョン·ソナ scenePLAYBILL8月号(2014)

 

 

 

 

なかなか人に自分を出さないドラキュラ伯爵のようにミュージカル<ドラキュラ>は 

何枚かのコンセプト写真のみ公開しただけで公演直前まで作品のかなりの部分を沈黙していた。

だからこそ、会いたかった二人、

傲慢であるが愛の前では限りなく弱くなるドラキュラ伯爵に扮したキム·ジュンスと

彼に対する偏見で必然的な惹かれる思いを否定するミナに扮したジョン·ソナ、 

傲慢と偏見との間で、彼と彼女が会った。 

 

 

 

 

土曜日、早朝からスタジオが慌ただしい。トランク4個分の服がハンガーにいっぱいかかっていてドレッサーには、いろいろな種類のツールが広がっている。 

ない時間を割いて間もなく、ここに到着する今日の主人公を待っているスタッフたちの心がさらにそわそわしてきた時、スタジオのドアが開き、 

幽玄な赤髪の男が一度聴いたら忘れられない声で歌を口ずさみながら入って来る。

続いて、軽快な足音を聞いただけでも誰かわかるような女性がスタッフ一人一人に挨拶をして椅子に座った。

修飾が要らない歌手であり、公演界最高のチケットパワーを 持つキム·ジュンスと

華やかな美貌と女性であれば、羨望せざるを得ないスタイルと並ぶものがない歌唱力まで兼ね備えたジョン·ソナ、

仲の良い兄妹のように 並び座った二人は、撮影の準備をしながら、三日後に迫ったミュージカル<ドラキュラ>のプレビューの緊張感と期待感を打ち明け始める。 

生き生きとしたモーツァルトとスポーティなコンスタンツェに「愛すれはお互いをわかることができる」を歌ったキム·ジュンスとジョン·ソナがその年最高の人気俳優であり、最高のカップルに選ばれたのがもう5年前、

その間生き生きしたモーツァルトは悲しい愛を胸に秘めた兵士を通ってこの世にいない人物になって皇后を誘惑したと思ったら 

純粋すぎて無邪気な大学生になって切ない曲で歌手ではなく、「ミュージカル俳優キム·ジュンス」という名前を観客たちの胸に刻んだ。 

スポーティなコンスタンチェは毎日のようにファッションショーを開く世間知らずのお姫様から、静かな宣教師としてファムファタールファーストレディからイエスを崇拝する女性に 

女優なら誰でもやって見たい極と極のキャラクター入ったりきたりした後で美しい白い魔女としてジョンソナという名の前に「完璧な」修飾語を加えた。 

 

そんなふうに各々成長の時間を持つ二人が再会した。 

今回は、400年の時空を超えた愛である。一人の女性をひどく愛していたルーマニアの領主がどうして神を背信し人の血を吸う モンスターになったかを描いたブラム·ストーカーの小説「ドラキュラ」の舞台の上に上がる。その舞台でキム·ジュンスは、一人の女性を忘れられない致命的な吸血鬼を、 

チョン·ソナは惹かれる思いを拒否することができない宿命の女になる予定。エディターは、二人にはしばらくドラキュラとミナになってくれるように注文をする。

 

息を吸いこんでしまうように恋人を見つめるドラキュラと揺れるように彼の息に応えるミナ、二人はひとつの400年前の致命的な愛の物語をカメラの前で 披露する。

撮影が終盤に向かっていく頃、スタッフがわっとなった、出版社からミュージカル<ドラキュラ>のミュージックビデオのサンプルが到着したのだった。 

ドラキュラとミナの代表的なデュエット曲「Loveing ​​You Keeps Me Alive」がキム·ジュンスとチョン·ソナの声で響きわたる。 

「君を初めて見た瞬間息さえできませんでした。私たちの縁は、時間を越えて共にある運命、また私に帰ってきて踊りましょう。夜明けに向かって」

二人は 歌を口ずさむ。最近見たミュージカルの鑑賞と最近公演界のトレンドに対する見解を述べるキム·ジュンスに「アイドル出身」というレッテルは、 もはや無意味である。

簡単な道を拒否して、毎回初演の舞台にこだわる彼の心に、観客の心も動くのもけっこうになる。

体重が増えたと不機嫌な声をするが どのような役割もこなすことができる歌唱力と演技力、そして責任感があるので、観客は彼女の公演であれば、無条件に信頼する。そんな二人を見守って考えた。 

神秘的で幽玄なキム·ジュンスの声が、朗々としながらも甘いジョンソナの声に乗って舞台上に響き渡れば観客たちはそれぞれミナになってドラキュラの キスに応じるしかないだろう。 

 

 

 

 

 

Q.二人が久しぶりにひとつの作品に出演ので期待が大きい。多くのラブコールがあったはずだ<ドラキュラ>を選んだ特別な理由があるでしょう。 

 

ジュンス:<ディセンバー>をしながら、次の作品はファンタジー的な要素のある作品であればいいなと思いました。

また、作品を検討する際に音楽を 重要に見るのですがこの作品の音楽がいいというのには異見がなかったです。 

 

 

Q.ジュンスさんは<モーツァルト!>から始まり、<天国の涙><エリザベート><ディセンバー>そして<ドラキュラ>までライセンスひとつ、創作ひとつ、キムジュンスの法則といってもいいほどエキサイティングな手順で作品を選んできました。 

 

ジュンス:ライセンスミュージカルをすると、作品に何かもっと参加したいという気持ちがになって、その次は創作ミュージカルを選んで、その物足りなさを解消します。 

そうすれば、また前になかったキャラクターを渇望することになるので、だから次はそんな新しいキャラクターのいるライセンスミュージカルを求めるようになります。 

私もほとんどの俳優たちがライセンスミュージカルをより好むということを知っているが、私はいつも創作ミュージカルに欲があります。

 

 

Q.そのポイントが公演関係者の間でキム·ジュンスはミュージカル俳優として認められるようにしたもう一つの理由であるはずです。創作、そして初演が大変で、変数が多い事を皆知っているのですよ。

だから名前のある俳優たちほど創作初演をより恐れますよね。 

 

ジュンス:創作の最も良い点は、発展するということです。その中でも、私自身の成長が最も大きいです。すべてのミュージカルがたくさんのスタッフの助けを受けるが、ライセンス ミュージカルに比べれば創作ミュージカルは、無から有を創造するという言葉が適切なくらいしなければならないことが多いのです。だから負担も相当です。

それでも私の色を多く 吹き込むことができるというのが恐怖を甘受してもいいほどの利点として感じられました。自分が引き受けた人物について絶え間なく考えて悩んで表現する過程を を通じて自ら成長し、もらうものが多いんですよ。

それは創作ミュージカルをするときだけ感じることができるのです。ライセンスミュージカルはまた、ライセンスミュージカルだけの魅力があります。 

作られている役割に私を合わせてみるのもまた違った名前の挑戦だと思います。従って、ライセンスミュージカルの場合は、好ましくは、初演のキャラクターが強い人物にこだわっていると思います。 

 

 

Q.今回の「ドラキュラ」は、国内初公開だが、その素材は誰もが知っている吸血鬼の愛ですね。だから、どのような人物を描くかがカギであると思います。 

 

ジュンス:小説には、ドラキュラの残酷な吸血鬼の姿が浮き彫りになっていて、映画はロマンスがより浮き彫りにされていますが、ミュージカルはドラキュラとミナの ラブストーリーに少し焦点が当てられているのです。

ドラキュラがなぜあのようになったのか、なぜあんな選択をしたのかということを見せてくれます。 

 

ジュンス:この作品でドラキュラはあまりにも愛していた女性に再会して永遠の命を一緒にしたい、といって彼女を傷つけ、自分と同じ モンスターにしたくはなくて苦悩しますね。

最終的にはドラキュラに行くしかないミナの感情線とこの女性を一生抱いていたいけれどどうしても

それができないドラキュラの感情線がこの作品を引っ張っていく流れです。 

 

 

Q.他の作品に比べると<ドラキュラ>は事前に公開された情報が極めて少なかったので、さらに気がかりを呼びましたよ。 

 

ジュンス:シナリオ作業が相当長かったんです。以前にも外国の演出家と仕事をしたことがありますが、デビッド·スワンは、俳優たちの意見をより多く取り入れてくれ 信じてくれる演出家ですよ、

だからシナリオ作業のみ通常より1-2週間よりかかりましたが、それスワンの利点だと思いました。 

 

ジュンス:私も<ディセンバー>のジウク役をしなかったのならば、このセリフをすべてどのようにしようかと驚いたことでしょう。 

 

 

Q.普通では消化しにくいヘアカラーもそうだが、ジュンスさんならではの音色も、このようなファンタジー的なキャラクターにとてもよく似合います。 

 

ジュンス:そのような話は、<エリザベート>のトートをしたときに初めて聞いた。その前に、このような画像やスタイルはどうだろうかしたときに似合わないという話から聞いたんですよ。

公演ポスター撮影を控えて髪を赤に染めました。ドラキュラは劇序盤に老人の姿で登場するけれど

ミナの婚約者であるジョナサンの血を吸うって若さを取り戻しますね。

そのシーンで「Fresh Blood」という曲を歌いながら変身をする、それを形象化させてみようと 髪の色を変えてみました。 

 

ソナ:私は<ディセンバー>時の民間人の姿もよく似合うと思っていた...(笑) 

 

ジュンス:劇に合わせて熱心にしましたよ。面白いのが、普段の生活が劇中のキャラクターに似ていってしまいましたね。 <エリザベート>時はどこか暗く深刻たが、<ディセンバー> 

ときは、明るいどころか溌剌としてました。今回はとてもサッドですね。ミナがよりサッドかな。 

 

 

Q.ミナよりも悲しく切ないキャラクターも試してみたのに、やっぱりグリンダの残響が大きいようですね。 

 

ジュンス:ヌなは他の作品を二編ほどするくらいの期間をグリンダという人物のみで生きたじゃないですか?

 

ジュンス:私も<ディセンバー>をしながら、「私は「死」のような感じのキャラクターをまた舞台でできるだろうか」悩みましたよ。前にやった役割と 

あまりにも離れているとそのような心配をすることになると思います。 

ジュンス:ミナは<ジキルとハイド>のエマとルーシーをさらに進めたキャラクターだと思う。 1幕ドラキュラが2幕ミナがひっぱっていくと見ても過言ではないでしょう。 

 

 

 

Q.昨年の冬にインタビューする時も感じたが、ジュンスさんと話していると肯定ウイルスに感染するようです。 

 

ソナ:ジュンスさんは本当に肯定的です。その影響を非常に多くもらっています。この友人は、私たちの作品の中で肯定を受け持っていますね。(笑) 

 

ジュンス:みんな落ち込んでたり、進歩がないと私に意見を尋ねます。ドラキュラは感情線がはっきりしているのに対しミナは感情の変化が大きく、ヌナが ジレンマを感じるのは当然です。

練習前には「この場面でどのように泣こう〜」と言いながらも、いざ練習に入ると、涙をぽろぽろ流しますよ。そんなことないんですよ(笑) 

 

Q.ジュンスさんは<天国の涙>で、ソナさんは<ジキルとハイド>で、二人とも作曲家フランクワイルドホーンの作品を経験しました。今回もワイルドホーンの耳に残るメロディーが期待になりますよ。お互いの代表ミュージカルナンバーを挙げてみるとどうでしょうか。 

 

ジュンス:音楽がいいのは既に知っていたが、いざ練習に入ると予想よりもはるかに良いですよ。好きなナンバーがあまりにも多いですがどれがいいかな。

 

ソナ:ドラキュラの曲があまりにも多くて悩みますが、「A Perfect Life」という曲と続く「Loveing ​​You Keeps Me Alive」という曲がドラキュラの感情を 

最もよく示していると思います。その曲を歌うときにジュンスさんがどんなに切なそうなのか、そんなに感性に満ち溢れたドラキュラはいないようです。おかげで一緒に歌う 私までが涙がたくさん出ます。 

 

ジュンス:私は2幕の「if I Had Wings」という曲を挙げるでしょう。曲自体も非常に良いですが、その曲のヌナの歌唱力が遺憾なく発揮できるんですよ。 

 

ソナ:私は主に真声唱法の歌をたくさん歌うのですが、グリンダをしながら頭声に音を飛ばして使っていましたよ。それで数ヶ月暮らしていたら、また真声で歌うのが 大変ですよ。

ミュージカルをしながら最も重要だと考えているのが歌の中でドラマを表現することでですが、ジュンスさんはそれが本当に上手です。私が見た男優のうちで指で数えられるくらい感性表現に強いです。

数日前に<ドラキュラ>ミュージックビデオを撮るためにレコーディングスタジオに行った時に顔は見えず声だけ聞こえるのに、その中に感性が溢れて再び驚きました。 

ジュンスさんは音ひとつひとつに本当に多くの感情を表現することを知っている俳優です。 

 

ジュンス:感情を100%載せて歌ってみると入り込んでしまうのですが、嘘では歌うことができないんですよ。 

 

 

Q.ソナさんは<モーツァルト!>で初めてジュンスさんと呼吸を合わせたときから、ジュンスさんの賞賛をたくさんしました。ジュンスさんはソナさん尊敬する先輩に挙げてましたね。 

二人の初めての出会いをさかのぼりましょうか。 

 

 

ソナ:ジュンスさんの第一印象は、オールブラックだった。(笑)服もそうだったし、表情もそうだったし、練習室でも隅っこにだけいましたね。 

 

ジュンス:その時はそうするしかなかったんです。(笑)ミュージカルには、本当に知っていることが一つもなかったから、心理的に萎縮して顔色も暗かったでしょう。 

さらに、一緒に俳優たちがあまりにも輝いていて、自分自身がより小さく感じられたのです。 

 

ソナ:ところで本当にすごいと思ったのが、この友人がその当時海外撮影とかなんだかで時間があまりなかったんですよ。私たちの中では「モーツァルト」がどれだけすることが多いのに

「ジュンス大変だ」と心配をしました。でもどうしたことか。モーツァルトの曲の歌詞があまりにも多くて、毎日練習する俳優たちも間違っていたのに、この友人は、いつそれを 

すべて覚えられたのか歌詞一つも間違わずに一気にランスルーを消化するのです。だから演出さんの口が耳まであがって、先輩たちもジュンスさんをものすごくかわいがるしかなかったんです。 

 

ジュンス:ミュージカルにいくつかの技術的な部分が必要かどうかを知らずに飛び込んだが、最初の作品が「モーツァルト!>だったので可能だったようです。技術的にはたくさん不足したかもしれないが 

感情的には本気だったので、毎回の舞台で泣きながら歌って演技したと思います。

今まで恥ずかしがりやで、スキンシップどころかカップル演技もやったことがなくて 

たくさん心配したんです。幸いなことに、ヌナが私に安心して演技をすることができるように楽にさせてくれました。おかげでミュージカルに適応する期間が短縮しました。 

何よりも俳優たちと親しくなるのが最優先でしたが、その部分もヌナが途中で橋渡しをしながら、多くの助けをくれました。 

 

 

Q.それだけお互い刺激もされていませんか? 

 

ジュンス:自慢ではないですが、私も歌をある程度できるという声を聞く人なのに、ソナ姉さんは私を歌で緊張させる人です。歌が上手だという基準が違うでしょう。 

ある人は、音色、ある人は歌唱力が長所とさまざまなスタイルのボーカルがいるのに、そのすべてを排除してもヌナは歌が本当に上手だ。 

 

ソナ:ジュンスさんはあまりにも感性がいいです。初のミュージカルと技術が不足しているかもしれないけど、それは重要ではなかったのです。一緒に公演をしてみると、その感性を自然についていくことになります。今回久しぶりに舞台に立つじゃないですか?元々優れていたが、今では相手俳優を引き立たせる方法まで知っているんですよ。この友人が.. 

それは公演をたくさんするからといって感じるのではないのですよ。

たまに相手が一人だけ演技する場合がありますが、そうなると、本当に難しい。一方、ジュンスさんのように、相手が くれるものが多いと演技するのが容易でしょう。

どんなソウルレスでもジュンスさんの眼差しを受けると、演技ができないことはないと思います。観客にもそのような感じが十分に 

配信されるのでジュンスさんの公演が好まれるのですね。 

 

ジュンス:このシーンは、私は魅力的なのが事実だが、このシーンは、私よりも相手が映る必要がある時があるじゃないですか。それを無視した瞬間の作品はめちゃくちゃなんだ。それすぐにわかりましたよ。 

グループの活動の影響が大きいと思います。東方神起時代にもそうだったし、JYJとして活動している今もそうだし、私たちのグループは、そのような配慮があるんですよ。この曲でこの部分は、私、この部分は、 

ジェジュン兄さんが、この部分は、ユチョン兄さんが輝かなければならないというのがはっきりしている。 

 

ソナ:この友人が舞台の上でシアジュンスに見えるよりも、その逆に見える理由がそれだと思う。 5年ほど後にはどのように発展しているか、とても期待しています。 

 

ジュンス:5年後には軍隊除隊してますよね?(笑) 

 

 

Q.撮影前にソナさんが<ウィキッド>をしながら、毎日のようにレッスンを受けて舞台に立ったという話をしばらくしたところ、その歌を上手な人が、あえてまたレッスンを受けるのかと思った。 

 

ジュンス:ヌナは昔からのどに良くない事は全くしていない人だった。私も初めにはミュージカルに役立つ発声を学んでみようかと思ったけれどその考えをやめましたね。 

もしかしたら私の声の色がなくなるのではないかと心配になりましたよ。私はある音色を持っているので、配役に制限があるかもしれないけれど、だからといって自分の個性を失いたくない。

ミュージカルを数ヶ月して、歌謡を歌うと奇妙に感じられる時があるんですよ。自分でもわからずにきちんとしたミュージカルティクションが出てくるんですよ。

歌手活動を続けていくのでその中でのバランスが重要です。 

 

 

Q.その時その時のチップをはめ変えることができるとどんなにいいでしょうかね? 

 

ジュンス:幸いなことに、今は少し楽になりました。 

 

 

Q.ジュンスさんは静かですが、真っ直ぐなプライドが感じられます。 

 

ジュンス:プライドまではいきませんが、ミュージカルが難しいジャンルにもかかわらず順調に行こうとだけはしていない自分が誇りに思える時があります。 

他の人がこれはだめ、しないでくださいという作品もやり遂げると凄く学ぶことができます。本物にそれですね。興行を離れてキム·ジュンスという俳優が少しでも 得ることができるならば私は、ずっと挑戦していくつもりです。心の持ち様が僕には一種のプライドのようですね。 

 

 

Q.そのようなプライドの裏には、継続して戦わなければならない偏見があるんでしょうね。 

 

ジュンス:私の位置や状況では後を絶たないことですね。歌手としても俳優としても偏見が有難い事ではないですが、かといって悪くばかり考えてもいません。 

偏見は、歯を食いしばらせますよね。私がいくらよく発展する姿を見せても色眼鏡で見る人はずっといるんですよ。しかし、少なくとも私の舞台を見て、その人が自分の偏見にある自責の念を感じた場合はそれでいいのです。

音楽というのはスコア付けすることができず、どんなに優れているとしても、すべての人を感動させることはできない、 

一人一人の好みが絶対的なことだから。

少なくとも私のスタイルの演技と自分の声、そして私の歌を好きな人を失望させないようにしよう。という思いで

与えられた 舞台に全力を尽くすこと、それが、偏見に対処する私の姿勢です。

SCENE PLAYBILL 2015.7月号インタビュー

 

 

1年ぶりである。正確には11ヶ月ぶりに彼に再会した。なかなか隙のないスケジュールの間にやっと作った時間だった。
それだけに、以前に見せなかった彼の姿を収めたかったし、隔たりのない会話を交わしたいと思った。
そう、私たちは、6月のかなり熱い日差しの下で午後半日を過ごした。誰でも消化できない清涼なカラーのヘアがもともと自分の髪の色であるように良く似合っている彼はとてもよく笑って、音楽が流れればどこでもダンスをし、敏感な話題にも本音を隠さなかった。
ミュージカルという言葉だけ出てくれば躍動感があふれ、
自分の作品への愛が格別であり、深刻な話も笑いながら話せる余裕を見せる、鋭い知性を持つ俳優キム·ジュンス。 <デスノート>のエル(L)
という新たな挑戦を控えた彼に「L」が何の略なのか考えてみたのかと尋ねた。不意を衝く質問だと、しばらく考えていた彼は
「ライトの「「Light」とはまた違った意味の「LIGHT」でもありうる」と、もっとよく考えなければならない、と答えた。日は少し傾いていてまた練習室に戻らなくてはいけない彼を見送り、伝えることができなかった言葉が浮かんだ。生きて(Live)。愛して(Love)。笑って(Laugh)。そして学びなさい(Learn)。
精神医学者エリザベス・キューブラー=ロスが<人生の教訓>で言及した「Lで始まる人生の四つのキーワード」は、
Lを作って行っている彼とそっくりということだ。




Q.ヘアカラーが変わるかもしれないと言っていましたが、まだ緑ですね。ちょっと明るくなったようだが。
A.ポスター撮影時の色のままです。公演時は変わる可能性がより大きいけど、どのようなカラーをするかどうかはまだ決めることができていません。


Q. <エリザベート>の時はゴールド、<ドラキュラ>の時はレッドと超越的な存在を任される時は、それに似合うヘアカラーで強烈なイメージの変化を与えたので今回はどんな色なのか、内心気になっていましたよ。Lという人物に描いたカラーを付ける理由も気になったし。
A.漫画の中のLは、黒い髪だけど外貌まで同じようにコスプレをしなければという考えから自由になりたかったんです。原作の基準にLを閉じ込めたくなかったんですよ。率直に言えば、撮影当日までも、グリーンが当然の色だと思いました。(笑)どうしても漫画を見たときに、私の頭の中に
残されたLのイメージが、このカラーだったようですね。 <デスノート>原作を愛し、Lというキャラクターが好きな方たちが見たら反するイメージであるということを知っている。しかし、漫画がミュージカルというまた違ったジャンルに渡ってきた以上、それに合う新しいイメージを持つこともできるじゃないですか。
今までミュージカルをしてきて意図したものではなかったけれども、すべての予想を破るイメージをたくさん試してきました。定型化されたイメージが必ず正解ではないから。日本に行けば、思いもよらない様々なヘアカラーの若者たちが多く見られています。Lというキャラクターは、家の外に出ていない引きこもりだけれども、そうだといって必ず黒い髪である必要はないでしょう。(笑_当たり前質問なのですが、してくださるから嬉しいですね。


Q.いつも予期しないヘアカラーで話題になったから。
A.ミュージカルをしながら、ある瞬間全体を見るようになりますね。 <デスノート>の舞台はシンプルでありながら、グロテスクな雰囲気が全体的にベースにあります。
最近あまりにも派手なセットの壮大な舞台が多いけれどある意味、それとは正反対の舞台でしょう。だから、私の髪の色に若干の生気を与えることも悪くないと思いました。あまりに浮いてしまうという懸念もあるが、私はそんな「浮き立つこと」もミュージカルだから可能だと思います。 <エリザベート>のブロンドと
<ドラキュラ>での赤毛は実際には、会社でもやめさせようとしたんですよ。ところが、舞台を想像して見たとき描かれるイメージとシンクロ率が高くいろいろ効果的であるだろうと思って敢行したのです。このヘアも破格といえば破格であるけれどそうだと言って消極的に取り組んでたくはありません。
一途でありながら天才的なLはどこか奇怪でありながらも突拍子なくて可愛い面もあるんですよ。退屈な黒い髪よりも、色がある方が、さまざまな感覚を与えてくれるのではないかと思った。もちろん、それに伴う演技と表情と身振りがより重要だがヘアカラーもキャラクターを立体的に作ってくれるそれなりのアイデアなのでしょう(以降、本公演でアッシュブラウンカラーを選択した)


Q.舞台の話といえば、日本公演を見ながら栗山演出らしくミニマルにしようとする話が明らかに見えるという考えをしました。
A.ミニマルなことを効果的に最大化させるのは栗山演出さんが本当に上手にするようです。ささやかなことで大きな効果を出すことに
長けています。


Q.日本公演は見ましたか?
A.見たかったのですが、日本のコンサート期間と重なってスケジュールが合わなかったんです。日本の俳優たちの演技と歌を見たいのではなく作品がどのようになっているのかを見たかった。それだけを見ても楽になるでしょうからね。公演観覧をしていたなら、明らかに役立ったでしょうが、一方では、見ていなかったので期待感がさらにできましたよ。
期待感は練習する時に良い潤滑油になってくれるのであまりたくさん知ると、その期待感が減少するじゃないですか。


Q.記者たちと会う席で栗山演出が「韓国俳優たちがこの作品をすると、別の<デスノート>が出てくるだろう」と強調したのを覚えてますね。
A.しばらく前に、初のランスルーを回ったが、オルフィーナ協力演出が、このような話をしました。 "日本公演と比べるとかなりシーンが違った解釈に流れるがそれを変えたい気持にならない」って。栗山演出がディレクションノートに記載され部分と、必ず同じでない場面があります。しかし、私たちが表現した
ものたちがまたいいので、俳優たちの判断を信じてみたいと言うんですよ。日本公演と同じディレクションに行けば、私たちの俳優の能力値をすべて見ることもできず埋もれてしまうことになるかもしれないというルフィーナ演出の話を聞いて、何か胸がいっぱいになりました。


Q.この公演が期待される最大の理由は、ジュンスさんをはじめ、ホン・グァンホ、チョン·ソナ、バク・ヘナ、カン・ホンソクなどの優れた俳優たちがひとつに集まったことと、彼らがシングルキャストで公演をするということではないでしょうか?
A.練習をしながら何か進行が速く、滑らかと感じたけれどそれはシングルキャストだからだということをかなり経ってからわかりました。普通はダブルキャスティングそれ以上だから私が何かをしようとしたときに、他の俳優たちの同意を得なければそれを反映して修正することができませんね。その作業が思ったより長くかかり心理的に大変な時が多かった。しかし、私たちの公演では、そのようなプロセスが減少するから進行が速いんです。

かといってシングルキャストだけが良い、正しいというのではありませんが、例えば、私は付け加えたいのがあっても、他の俳優や女優を考慮して、中間点を見つける必要がすある場合があります。
他の俳優もやりたいことがあっても私のために、思ったようにできない状況も明らかにあるでしょう。定められた動線の中である程度の自由ができますが、
相手俳優と一緒に作る場面では、基準というものが必要でしょう。その基準が同じ役をする俳優たちと共有する必要があるじゃないですか?その基準が一緒の役をする俳優たちと共有しなければいけないものであり
そうしてみると
合わせなければいけないものも多いのですがシングルキャストはそういう悩みがないでしょう。



Q.だからシングルキャストの最大の利点は、「クオリティ」がいいんです。アンサンブルやスタッフも、すべての主演キャストにいちいち合わせなけれはいけないので。
A.アンサンブルが、あえて余計な力を使わなくていいから確実にクオリティが良いでしょう。トリプルキャスティングを越えてしまうと、アンサンブルは本当に休む暇がないんですよ。
毎キャストをすべて合わせてあげなければいけない上に、キューも少しずつ違ってますから。そのちょっとで観客の解釈が異なる場合もあって。ところでシングルキャストは全ての公演を一人で演技するので、呼吸やセリフ、タイミングの俳優の解釈をより適切に観客に伝えることができるという利点がありますね。それだけ完成度の高い舞台を
見せることができるでしょうし。


Q.それでも一人で役を担当するのは初めてじゃないですか。近年ミュージカル界では珍しいシングルキャストなのに負担はありませんか?
A.負担は当然です、少なくともダブルキャストであるだろうと思いました。(笑)シングルキャストをすることにしたのは初めて作る作品であるだけに最高の舞台を作りたい
ペク·チャンジュ代表様の意志が大きかった。最高の舞台のために最高の俳優たちを見つけて、この俳優はすべてシングルキャストが可能な人々でしょう。 5人すべて
お互いを知っている、また信じているのでみんなシングルキャストを承諾したのではないでしょうか?
誰もが同じ気持ちであると考えています。実際にはかなり以前からシングルキャストの夢がありました。
いつかは挑戦してみたかったが、この俳優たちなら「今」という気がしましたよ。公演をしてみると調子が良くない日もあるんです。そんなとき信じることができる頼れることができる誰かが同じ舞台にいるということは大きな慰めですね。グァンホヒョン、ソナヌナ、ヘナヌナ、ホンソク氏など 頼ることができる良い俳優たちが布陣している時でなければ、いつまたシングルキャストに挑戦してみることができるだろうかと思いました。


Q.この作品は、ライトとLの対決が重要であるツートップミュージカルを標榜しているがホン・グァンホさんとの呼吸はどうですか?
A.クァンホヒョンはトップミュージカル俳優じゃないですか。ヒョンの歌を聞いたときは本当に上手いと思いました。だからいつかぜひ一度同じ舞台に立ちたかったんです。グァンホヒョンと一緒なら
多くのことを学び、良い相乗効果をもたらすことができると思います。歌う立場から本当に歌が上手な相手とのデュエットをすると本当に楽しいんですよ。だからヒョンと練習するのが
楽しみでもあるようです。


Q.クラシック発声の訴える力濃厚な声を持つホン・グァンホ、ハスキーな音がちりばめられた高音の吸引力が強い声を持ったキム·ジュンス。両方の声がライトとLによく合うと思いがしましたよ。
A.昔から男ツートップ劇をしたかったんです。女性とのデュエットもいいけど、自分感じるの私の声は男性の声に会った時、さらによくそのままでよく合わさるようで
男性の声としては自分の声がちょっと独特の声なのでグァンホヒョンののクラシックな音とよく似合うようです。さらに良かったのは、クラシックな音を持つボーカルの中で
グルーブ感を逃す場合がありグァンホヒョンはそれまで兼ね備えたんですよ。練習しながらびっくりしましたよ。グァンホヒョンの純粋なクラシック音と私のメタル的な音が合わさった時のエネルギーを観客の方も感じてくださったらと思います。


Q.いつも仕事を選択する時にき、音楽が最も重要な要素と話しましたが、フランクワイルドホーンが作曲した<デスノート>の音楽はどうでしたか?
A.もしフランクワイルドホーンという名前を聞かずに音楽を聞いた場合、ワイルドホーンが作曲したとわからなかったでしょう。彼の色があらわれる曲もいくつかあるけれども、それより
「これは実際ワイルドホーンが書いたんだろうか?」という曲が多いです。ポップ作曲家が書いたと思われるナンバーもあり、ミサのナンバーの中には、ディズニーを連想させる曲もあります。本来
フランクワイルドホーンと作曲家を信頼していましたが、最初に音楽を聞いたときの気分が非常に良かったんです。これまでワイルドホーンの音楽がクラシックな感じが強かったとしたら、今度は
トレンディな曲もかなり多いです。これまでの私のミュージカルで歌わなかったロックジャンルの曲もたくさん布陣されており期待されます。


Q.Lとライトのデュエットを期待する観客が多いでしょう?
A.今回の公演で必ず見せたいのは、私のソロ曲よりもLとライトのデュエット曲です。本当に良いナンバーはデュエット曲にさらに多いですよ。。事前に公開した
「ザ·ゲームビギンズ」や「デスノート」が全てだと考えると、誤算です。フランクワイルドホーンが書く曲には、基本キーがありますが、この作品のキーは、デフォルトよりも3、4キーが
高いですよ。私がライトで出演することを念頭に置いて、私のキーに合わせて書いた曲もあると聞きまいた。だからライトのキーを高くとり、Lは、ちょっと低かったが、私がLをすることになって再びキーが高くなりました。


Q.ライトとL、両方の魅力的なキャラクターなのにLを選択した理由は、何ですか?
A.もちろんライトも惹かれました。ツートップ構造ですが、全体的に劇を引っ張るのはライトじゃないですか。Lはライトから派生したシナリオに加えられる人物ですよ。
ライトは劇を導いていく利点があり、Lはあまりにも個性あふれるキャラクターです。何よりも分量ではなくて、私がお見せすることができることがより多い役割を考えました。
原作漫画のファンでもしたが、<デスノート>は、私が最初にしたいという旨を積極的に述べた作品でした。ちょうど所属事務所の子会社であるシジェスカルチャーでの最初の仕事を
悩んでいたところに直接提案をすることもしたんです。何とか助けを与えたかった。またツ―トップの劇である以上、本当に実力のある俳優と一緒にしたかった。それとともに、この
作品を直接製作すると仮定をしてみました。もし私がLをすればライトで一緒に立ちたい俳優は浮かんだが、私はライトをするならLにふさわしい俳優は
なかなか思い浮かばないんですよ。Lのユニークなキャラクターも良かったが、私はLをする必要があり夢見るキャスティングが行われると言えるだろうと思った。その結果、グァンホヒョンとひとつの舞台に立つことができるようになりましたよ。


Q.キム·ジュンスという俳優がしてきた役割を見ると、<ディセンバー>のジウクを抜きにしても、ユニークで非現実的なキャラクターでした。そのような線上から見ると、Lを選んだのが自然な動きだと思う。
A.おそらくファンのほとんどは、私がライトをするだろうと思ったでしょう。僕はいつもあまのじゃくのようなマインドを持っていて、みんなライトを行うだろうと思っていることを破りたい心もありましたよ。


Q.もともと甘いものを好きではないのだが甘いものに目がないLの役割のために不本意ながら糖の摂取量を多くしているでしょう。(笑)
A.劇ではLはずっとキャンディーバーをくわえています。おかげで練習しながら、一日にお菓子をいくつ食べるのか分からない。普段チョコレートもあまり食べないし、ケーキもあまり
食べない方なので、毎日の甘いものを食べるのが最初は大変だったけれどもやってみると今は適応しました。実は私は甘いものではなく、苦いもののほうが好きなんです。だからコーヒーが好きで、
お菓子も甘いものよりはしょっぱくて香ばしいのが好きですね。


Q.キャラクターを構築するのにどんな点を考慮していますか?
A.Lは、トート、ドラキュラのように超越的な存在ではありませんが似たような部分があったりしている。前作は比較対象や基準がなくて、私が感じるように自由にキャラクターを解釈することができる部分が多かったです。観客たちも、私が表現するのが、死であり、ドラキュラであると容易に理解いただいただろうし。ところが、今回の作品は、マンガという原作を
考慮するのが先だった。足をひきずって歩く足取り、前かがみの姿勢、甘いものが好きな設定まで絶対的に守らなければならないLの特徴があるでしょう。それを排除してしまうともうこれ以上Lではなくなってしまうから。しかし、そのような特徴が強迫になって自分の解釈を逃しLのコスプレをするだけで終わってしまうのではという心配もあります。漫画原作がなければ
私が感じたLを自然で楽に作ることができるかもしれない。かならず守るべきものと私の表現したいもの、その間を探して演技するのがカギだと思います。
Lがミュージカルの中でミュージカルの様式によく溶け込んで、それが観客たちにも十分に納得してもらうことができれば今回も多くのことを得ていくことができると思います。


Q.L特有の口調や動きをどのように表現するのか期待になりますよ。
A.Lの話し方や表情、歩き方、しぐさなどがあまりにも独特であるために、最初はLに近づくのが簡単ではなかった。だから台本をより注意深く見るなりました。もともとの台本にはLのセリフが
タメ口になっています。ライトがタメ口で話をするとき、私もタメ口で答えるようになっていたのですが、私はそうしないと言ったんです。劇の中で誰かがぞんざいな言葉をしても、私はずっと敬語で答えています。私は
Lというキャラクターの核心は、警戒心だと思いましたよ。しかし、彼がタメ口をした瞬間警戒心が解けてしまう感じがするんですよ。
総一朗も、リュークもすべてがLに気楽に話して、Lだけが敬語で話をしている。それが人々とうまくいかないLの性格にもLが持っている疑いを
表現するにも合うと思います。そうするうちに一番最後のシーンのみタメ口をします。演出さんと話している過程で出てきたものだが、その最後の瞬間、ぞんざいな言葉を使うことでLの境界が解かれたということを示すと同時に、「やっぱり君がキラだった」という推理が正しかったことが強調されることになりましたよ。この最後のシーンのためにも前に引き続き敬語を使うのがより効果的だと思います。


Q.今回もチケットオープン10分未満で完全に完売になりました。
A.チケット販売について今回は心配が大きかった。会場が城南なので、地理的に不利であると考えたんですよ。また、通常時の1次チケットオープン分より多くの回送を一度にオープン
したと聞きました。それでも短い時間で完売になったとしてとてもうれしかったです。素晴らしい俳優たちと一緒にしたので、観客たちの期待感も高まったのではないでしょうか


Q.ジュンスさんが<モーツァルト>でミュージカルを始めたときから今までしていた作品をずっと見守りながら、毎回感じることがあります。初めての公演を見ても、中盤に公演を見ても、その日の公演が
最後のように、明日がない人のように最善をつくすのですよ。それどんな作品でもね。
A.それが正しいと思いますからね。今回はシングルキャストなので体力の心配をする方が多いですが、やってみなくてはね。
コンディション調節は、すべての俳優たちの宿題ですしね。練習をしながら、さらに感じるんだけど
私たちの作品は最近のミュージカルとはまた違った感じを観客に与えるでしょう。一味違った作品です。
ミュージカルというと期待するようになる華麗さはないけれどそれだけに集中できる要素が多いです。
そこで今回は歌より演技とセリフの表現に、より力を入れており、それがLとキャラクターをより豊かにしてくれると思います。


Q.この作品が終わったら軍隊を行くという既成事実化されたようですが。
A.まだ違いますよ。できれば作品ももっとしたいし。(しばらく考えて)できます。まだ決まっていることはないんですよ。


Q.これまでのライセンスと創作をあまねく行き来し、新作にだけにこだわって来ましたが、既存の有名な作品をする意向はありますか?それとも継続的に新しい作品を探していこうと思っていますか?
A.既存の作品は無条件しない、新作だけをすると釘を刺しことではないです。有名な作品からラブコールを受けたけれどタイミングが合わない場合もありました。しかし、二つの作品が
同時に入ってきた場合、どうしても新作、できることなら初演に引かれたのが事実です。既に作られているのは興味が落ちます。だから新作をやるようになったようです。もちろん既成ミュージカルも、ひとりの俳優として光栄です。しかし、私は練習する過程で学びたいことがあり、またその中での楽しみを探したい。これからもです。
 

 

 

再び飛ぶ鳥

 

VOGUE 8月号インタビュー

 

 

 


痛みに痛みを足すと花になる。去る3月キムジュンスが発表した3番目の正規アルバム”FLOWER"は哀切な苦しい訴えの叫びであった。彼は”僕の心をわかって、僕の目を見つめて(Reach)とほとんど絶叫するように歌い、彼の兄が歌詞を書いた”蝶”では”また再び一歩踏み出して胸いっぱいに空を感じ、抜け出したくても避けたくなった時でも

僕はまた起き上がらなければならない”と自らをなだめた。

並大抵のことでは通りすぎていくには辛い響きだった。

2009年前所属会社とのトラブルで東方神起から脱退した後

キムジュンスには放送禁止というラベルが付いて回った。

明確に正当な根拠はなかったが放送会社ではJYJ所属のキムジュンス、キムジェジュン、パクユチョンにはステージが許されなったし

JYJは歌をするのにあたって見えない敵と戦わなければならなかった。

正義と正当なことが曖昧になる暗黒な時間だった。

しかしキムジュンスは墜落しなかった。

彼は舞台を奪われた去る6年間、ミュージカルに出会ってソロで出したアルバムも今や3枚目だ。東方神起から出た彼を指して人々は人気グループの後光の後ろで徐々に消えていくだろうと簡単に言っていたが

それは明らかに軽率な考えであった。

キムジュンスの人気は存在した。彼が毎年開いているミュージカルライブコンサートのチケットは前売りがされるとすぐに売り切れてしまう。2010年から毎年一作品以上ずつ出演してきたミュージカルはやはりソールドアウトを記録する。

アイドル出身というレッテル、そして前所属会社との雑音のために私たちが忘れていたかもしれないが、キムジュンスは依然として魅力的なボーカルだ。

単調に洗練されたR&B唱法一色の男性歌手たちの間で彼のボーカルは独歩的だ。

キムジュンスに会った。

ミュージカル”デスノート”でもう一度 法、そして正義と闘っている最中の彼は今一段と身体と心は楽になったという。

ただ痛みだけでいっぱいだった荒涼とした時間だろうと思っていたが過ぎ去った6年が彼にとっては失っただけに多くのものをもたらしてくれた時間だったのだ。

 

 

ー公演の3週目でしょう。”デスノート”のLの役は今やこなれてきたのか

段々適応しているようだ。実は初めは心配した。あまりにももともとファンが多い作品なので。
それに前にしたドラキュラやエリザベートはまさしく”これがミュージカルだ!”というキャラクターたちではないか?ところが”デスノート”は原作があって、キャラクターも確固としていてそのトーンに合わせていかなくてもはいけないという負担があった。既存の絵に反さないようにしながらもコスプレ感がないようにしなければいけなかった。


ー実際公演で見て、体重をたくさん減量したのではないかと思った。とても華奢に見えた。でも今日撮影現場で見たらまたそうでもない

ステージではメイクアップもひきこもりのようにして、服もだらっと着てそれでそうなのかもしれない。
姿勢も一番小さくして かがめて歩いているから、おかげで最近、太ももの力がよくなったようだ。今ではLの姿勢が楽だ。(笑)


ー”デスノート”は月(ホン・グァンホ)とLの対決が主になされる。ところがLが公演始まって40分にならないと出てこない。いったいいつになったら出てくるのかと思った(笑)

作品が月を起点に始まっている話のために明らかに月のキャラクターがさらに現れる部分はある。劇の初盤には模範生だったのに段々と悪の化身になっていく過程も明白に見えるし。
演技的に見せる部分が多い役割だ・
しかしLもやはり長所がある。彼は成功率100パーセントの名探偵であり天才だ。いままで自分と敵対するだけの敵手に会うことができなかったのに月に会って初めて敵手だという感じを受けるのだ。だから初めは敵を追い詰める心で対するけれども心の片隅には自分と対等な人に対する憧憬?あるいはある有形の愛を感じる。同性愛的な愛ではなくて同情や憧憬から来る心。事件を解決する役ではあるが同時にゲームのように感じて楽しみや興味に嵌る人物だ。

ー初めからLの役の提案を受けたのか?ファンの立場からは比重的に月の役だったらよかったと思うだろうけれど

もちろん比重はを考えていないのではない。いくら比重よりもキャラクターインパクトが重要だといってもLが劇が始まって40分にして出てくるのはあまりにも遅いから。会社でも月の役を願った。でも考えてみたらライトはもっと年がいってからでもできるようだけれどLは今でなくてはまたできないのではと思った。これから僕の年が過ぎでビジュアル的にもLの感じを出すことができるだろうか?そんな悩み。またデスノートが男性俳優がツートップになって張りつめたエナジーを見せなければいけないのにもしも僕が月をしたならば誰がLになることができるかと思った。僕よりも若い俳優でなければならないようだけれど正直簡単に浮かばなかった。僕がLをすると想定するなら月の役にはいい俳優たちが何人か上がるのと反対に。
”デスノート”は僕たちの会社が製作する作品でもあり全体の絵もちょっと見たりもした。


ーホン・グァンホとの共演も話題になった。今は親しくなったか?

とても親しい。本当にとても好きだ。実際僕が公演が始まって40分後に出るから誰でもその前まではとてもよくやってくれる俳優だったらいいと考えた。よくツートップ劇だというと相手よりさらに目立とうとすることもあるが僕はただグァンホヒョンとできて本当に幸せだ。40分間楽屋でモニターを見て出ていくのだが、グァンホヒョンがするのを見ながら”本当によかった。””ヒョンがしてくれてありがとう”という思いがする。



ー”デスノート”までミュージカルが6番目の作品であるが、ホングァンホはミュージカル側では国内トップだ。”負けたらだめだ”とかそういう負担はなかったか

負けることに対する恐れは全くない。僕は負けたとしても上手な人としたい。これはこれからも無条件にそうだ。公演というのは舞台で俳優がどれだけ楽しんでいるのか幸せにしているのかが、客席に伝わると思うが、そういう点から今回のキャスティングはとても満足である。僕は上手い人とするとき幸せを感じるし、その時の僕の能力以上が出るようである。

ーツィッターを見たらキャンディのために苦労していると書いていたが

甘いものが好きではない。でもLは毎回キャンディを口にして出てくるので辛い。毎回2個ずつ食べる設定だけどその場面が終わったらすぐに捨ててしまう(笑)


ー毎年一作ずつ出演してミュージカルの作品数が6作品になった。ミュージカルの楽しさは何か?

僕はもともとただ歌う時もテクニックよりも感性、感情に焦点をあてて心で歌うのが重要だと信じている。でもそれが度を過ぎてしまうと毒になる。節制する必要がある。ところがミュージカルではそれを思い切りすることができる。もっと表に出してももいい。”ドラキュラ”の挿入歌”Loving you keeps me alive"を何度も歌ったけれどもそのどの舞台も公演中、女主人公
ミナを見ると涙を流しながら歌った感じにはかなうものはない。その時の僕の感情を思い切り表現できるのがミュージカルの長所のようであり、だからさらに面白い


ーミュージカルをしながら発声に変化がなかったのか。個人的に切実な感じ、哀切な雰囲気がさらに伝わってくるような感じを受けた。前の聞いた話では歌手 イソニがキムジュンスの声にはドラマがあって好きだといったという。


Oh my God! とても大好きな先輩です。ドラマ、哀切さみたいなものは確実にミュージカルをしながらさらにできたようです。ミュージカルをする時は胸がいっぱいになって歌が出てこなくてもその感情自体がどんな音よりも美しい歌になるので。仮に”愛しています”というセリフが胸がいっぱいで”愛・・・・”と言うか言わないかだったとしても
ミュージカルではそれがさらに感動的になることもある。音程を考えないで叫ぶシャウトも一般ステージでは”狂ったの?”って思われるけれど公演では話になるし。

ー”デスノート”はダブルキャスティングがいない。毎回公演をしないといけない日程だけれど体力的には大丈夫か?

今のところ問題はないようだ。だから身体の管理にはさらに神経を使う。ちょっと後悔するのはシングルキャストなので公演会場に行くのが毎日学校に行くような感じがするっていうこと?(笑)
ソンナムアートセンターではなくてソンナムにある学校に登校する気分だ。

ー今年3番目になる正規アルバムを出して、6番目のミュージカル”デスノート”のステージにあがった。そして何よりも6年ぶりに音楽放送EBSの”スペース共感”をした。インタビューを準備しながらその6年の間に歌った歌をまた聴いてみたけれどもとても哀切な感じを受けた。歌一曲。一曲。一小節、一小節、切実に歌っているという感じがした。

明らかにとても辛い時間ではあったけれども実際、僕自体は幸せだった。放送に出れないというのは、出ないというのではなくて
出ることができない理由がないのに出ない状況だ、というのが相変わらず歯がゆいけれども、僕がそうだといって毎日不幸だったわけではない。
”デスノート”でも法と正義の話が出てくるけれども、本当に法が全てではないということ。法が認めてくれたからってどうなるというのか?見えない勢力の力が妨害しているのに。ところが、そうだからといってそれだけ追い詰めて見ていたら僕の人生が台無しになってしまうんだ。だいたい一年くらいそうだったようだ。
でもその時間が過ぎてみると放送一つだけ除けば全てを得たような気持ちがする。特に個人的なキャリアであるとか僕がまだ東方神起にいたならば今のキムジュンスはいなかっただろう。ミュージカルも明らかにしていないだろうし。事実お金というのも東方神起を出てから初めて触ってみたし(笑)本当だ。そして自立心のようなもの。ある事を直接考えて作っていく力ができたようだ。僕の夢を広げることができるようにシジェスが助けてくれたのもあるけれど責任感というか。そういうものが生まれた。僕も知らないうちにさらに男らしくなったこともあるし。世の中を知るようになった部分もある。今こそこうやって笑って話をしているけれども誰が20代に裁判を14回もしたりするだろうか?裁判所に行って熱弁を振るって。そんな一連のことに遭ってみたら少しは大人になったという気持ちがする。これがみんな僕の資産になったなって思うし。だから生きること自体が幸せだ。


ーアイドルファンの影響力は時々話題になる話でもあるけれどキムジュンスのファンたちはその次元がちょっと違うようだ。JYJが放送に出れなくて奮闘していた時期彼らは直接報道資料を作って言論に配ったりもした。言葉通りにファンたちがスターを守るケースである。

その凄さというのはだいたい3年前くらいから感じた。ファンたちの奇跡だと考える。今考えてみるとお話にならないと思う。僕ももう、降りていく準備をした。東方神起の時と比べたら3年前からアルバムであってもコンサートでも数値上では落ちているのを感じて放送できないという恐れもあったから。どころで不思議なことにソロアルバムを出してコンサートをするとずっと売り切れになり、ミュージカルも売り切れになる。その時僕が特別な愛を受けているんだなと思った。

ーどんなにトップスターもグループが解散したりソロ宣言をすると反応がいま一つの場合が多い。ところがキムジュンスの場合は今やファンとの絆がとてもしっかりとしてきたという感じを受ける。3集を出した時はファンたちが直接進んで通りで花を配ってプロモーションをしていたそうだ。

正直、東方神起の時のファンはちょっと怖い。。恐れの対象であった。決して悪いというのではないがサセンファンがあまりにも多かったから。どころが今はファンたちと共に歩いているという気持ちだ。本当に家族のようである。実際ファンがいなくても放送をすればアルバムを出すことができる。ところが僕はファンがいなければアルバムを出せない。コンサートもできない。さらにミュージカルをしながら新しいファンたちもさらにできて、韓国でソロで1万席以上を埋めることができる人が3.4名くらいだというけれど僕がその中に入っていると言っていた。奇跡だと考える。


ー去る4月放送されたEBSの”スペース共感”を見た。6年ぶりの音楽放送なので緊張しただろう。"上り坂”を歌いながら涙してまた歌った。

その涙は今まで放送に出ることができなかったことに対する悔し涙ではなかった。その瞬間、ファンに対する感謝がとても大きかった。歌の言葉の中に
”一歩、一歩、たった一歩にすぎないけれどもあまりにも遥か彼方見ないようにしよう”
と出てくるんだけど本当に僕の心だった。そんなふうにここまで来たようだった。ミュージカルをしながらも”結局ここまでだろうな”コンサートをしながらも”これ一体できるんだろうか?”と思ったけれどもとにかくそうやって6年を来たのだ。放送活動ができなければ僕の人気を数値的に見当をつけることができないから。時間が流れていつかファンたちがたくさんいなくなったとして、もしか赤字になったとしても僕は小劇場コンサートをしたい。そうであれば僕の心が楽であるようだ。


ー東方神起を出て今6年が流れた。今振り返ってどんな思いがするか

東方神起はチーム自体としてはアジア最高だったしいつもイシューになっていたけれどメンバーひとりひとりで見たらなんでもないようだった。ずっと東方神起にいたなら僕はたいしたものでもなかっただろう。確信を持って言える。、当時東方神起が凄いということはわかっていたけれどシアジュンスが凄いという考えをしたことは一度もない。だから自尊感情、自立心が生まれなかったようであるしもちろん芸能人が謙遜でなければならないし度を過ぎた虚勢は自制しなければならないだろうけれどアーティストとしてのある程度、自分を信じる自信は必要であると思う。だからそういうものを満たすことができた今がさらに幸せである。僕自身で見ても今もっと男として成長したようだし。当時はあまりにも閉鎖的だったので新しい人に会うというのも怖かった。でも今はむしろ楽しい。

ーいつの間にか30歳だ。30代男性として描いている絵はあるのか

実際に30になるといいみたいだ。28~29歳の時は”もうそんなになったの?”と言っていた人たちも30だというと”すごい童顔だ”と話してくれる(笑)アイドルの年齢で見たらかなり年がいっているだろうけれども男として特にミュージカル俳優としては今からだと考える。僕が描いている男性像に一歩ずつさらに近づいてきている感じだしミュージカル俳優としてもとても幼ければ役割に制限が多いけれども今はそうじゃなくて気分がいい。そして30になれば女性にも人気が多くなるのではないか?(年齢を聞くと)ヒョン、そうでしょ?(笑)20代の男性の虚勢、見せかけなど男性の役に立たないものたちがみんななくなっていって必要なものだけが残るようだ。さらに賢明になり。だから今幸せだ。
 

 

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